カーボンニュートラルニュース vol.44
(2025.08.07)
名古屋港で商用化のための
水素供給インフラを設計・検証
水素圧縮作業を効率化するなど検討

豊田通商㈱、大陽日酸㈱、東邦ガス㈱は、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の事業「水素社会構築技術開発事業/地域水素利活用技術開発/名古屋港および周辺地域における、商用化を見据えた水素供給インフラの設計・検証」に取り組んでいる。
港湾の荷役で活躍するフォークリフトや大型クレーンの水素利用が検討されている。ところが、港湾内には肝心の水素充填ステーションのためのスペースが少なく、フォークリフトや大型クレーンはステーションまで公道を自走できない。そこで、港湾での実装実証の案が。東邦ガス知多緑浜工場で天然ガス改質により製造された水素を名古屋港湾内で利用することを想定し、港湾内での利用に適した水素供給インフラを設計・実装実証する計画が持ち上がった。その際、水素圧縮(高圧化)して、自走できない荷役機器に供給インフラ側が移動して充填する「移動式差圧充填車」はどうか、ということに。「現状では工場の圧縮機とステーションの圧縮機で2回にわけて圧縮する必要があるが、工場の1回の高圧化のみで運搬して充填する」(東邦ガス広報部)ことになりそうだ。そうすればコスト削減をはかることができ、ステーションに圧縮機を設置する必要もなくなる。そのメリットを活かし、「移動式差圧充填車」ほどの機動性はないが、より水素を蓄え多くの荷役機器に充填できる定置式の「差圧充填ステーション」の検討も行うとしている。そのためには、現行法の技術基準に適合するかといった法律まわりの調査も必要になってくる。事業期間は来年3月31日まで。
