カーボンニュートラルニュース vol.46

(2025.08.18)


ジャパンハイドロが
推進する水素燃料船
水素エンジンの開発で
ベルギーBeHydro社とも提携


 常石グループとベルギーのCMB.TECHのJ/Vであるジャパンハイドロ㈱は、水素エンジンによる船舶運航での脱炭素化をすすめている。すでに同社では水素・軽油混焼エンジンを動力源とした旅客船「ハイドロびんご」を2021年から就航しており、ついで今年3月には水素・A重油混焼エンジン搭載予定のタグボートを進水。2026年度には水素専焼エンジンによるゼロエミッション船フェリーを完工する計画だ。

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水素軽油混焼エンジンの旅客船『ハイドロびんご』

 同社は水素燃料船の実用化を前提に掲げ、「船舶の動力源には燃料電池よりも水素エンジンの方が適している」(青沼裕CEO)と、大型化・大出力化が容易で装置寿命が長い内燃機関「水素エンジン」の実装を推進している。

 このほど、ベルギーのエンジンメーカー・BeHydro社、ダイハツインフィニアース㈱、㈱ミズノマリンとの間での業務提携覚書も締結した。この提携により、欧州ですでに商用化されているBeHydro社の水素エンジンの日本への出荷試験・搭載・アフターサービスがはじまる。今後は具体的には上記のタグボートやゼロエミッション船フェリーに同社製の水素エンジンを使用するという。

 関連して施設面での充実もはかっていくとしている。広島県福山市にある同社の研究開発拠点「水素エンジンR&Dセンター」では、水素エンジンの開発、試験設備だけでなく、水素の貯蔵、船舶への充填までを一気通貫できる水素ステーションを実現している。さらに、将来的な多くの水素燃料船の導入に備えて移動可能な洋上水素ステーションの建設計画もすすめている。

 「今のところ水素は物量もないし値段も高いが、現実的にできるところから取り組んでいく」(同上)とのこと。

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水素エンジンR&Dセンター