カーボンニュートラルニュース vol.66

(2026.01.20)


和歌山高専の「すいそ組」が
県の環境賞に輝く
水素テーマの出前授業や地元の資源生かした
エネルギーミックス構想が評価される


 和歌山県御坊市の和歌山高専の学生有志でつくるグループ「すいそ組」が、県主催の第24回わかやま環境賞に選ばれた。和歌山近海に存在するエネルギー資源を生かしたエネルギーミックス構想や出前授業を通じた水素実験などの啓発活動が評価された。

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ショッピングモールで開かれた水素啓発イベントで実験装置を使って水素発生の実演をする和歌山高専の学生たち

 「すいそ組」は4年生3人と3年生2人の計5人。資源エネルギーに興味がある学生たちが同高専の綱島克彦教授(電気化学)の指導を受けながら、2年ほど前から活動をつづけてきた。校外で行われる子ども向けの科学イベントでは、実験装置を使って水の電気分解で水素を製造。この水素で発電した電気モーターでプラモデルの自動車を走らせるデモンストレーションをするなどした。

 和歌山県近海の潮岬沖では、県の海洋調査船「きのくに」による魚群探知機を使った調査で、天然ガスのメタンハイドレートが見つかっている。これを受け、学生たちは電力会社などが主催する「未来のエネルギーを考える」成果発表会で、従来の水力発電などに加え、洋上風力発電や木材などの生物資源を使ったバイオマス発電、メタンガスから水素を生成し、火力発電にいかす新エネルギーを組み合わせた「地産地消エネルギーミックス」構想を発表している。

 綱島教授は「学生たちは天然資源や無機化学を扱う授業でもエネルギーの勉強をしているので、その成果をこうした啓発活動を通じてこれからも地域に還元していきたい」と話している。