カーボンニュートラルニュース vol.67
(2026.02.09)
能代市がJAXAロケット実験場などと
連携して「水素ラボ」構想
液体水素タンクから蒸発した
ボイルオフガスを活用
秋田県能代市は宇宙航空研究開発機構(JAXA)能代ロケット実験場、秋田大学、早稲田大学と連携して、能代市「水素ラボ構想」をすすめている。
JAXA能代ロケット実験場では液体水素に関する高度な研究・実験が行われており、場内に設置された液体水素貯蔵タンクからは外熱により気化した水素ガス・ボイルオフガスが1日あたり約70ノルマル立法㍍発生。現状は大気中に放出されるままだが、これを再利用しようというのが「水素ラボ構想」の発端。「今年3月までに、ボイルオフガスを回収して多くの人が再利用できる設備の概要をまとめる予定で、早ければ7月には具体的な設計のプロポーザルを行い、施設整備に着手していく」(能代市総合政策課企業連携室)とのこと。
また、ロケット実験場は周囲1㌔㍍の保安距離が確保された、さまざまな実験が可能な貴重な場所であり、水素を活用・研究する企業の誘致も同時にすすめる計画。関連企業が集積する「水素オフィスラボ」の建設も構想されている。「JAXAがフィールドの提供など、様々連携してくれるなかで、来年度には企業や研究機関、県などを巻き込んだ協議会を立ち上げて役割分担を具体化していきたい。研究のみならず、専門人材を育成する教育機関の創設も構想のなかに入っている」(同上)という。同構想が進展するに従い関係人口の創出にもつながっていくと期待されている。