カーボンニュートラルニュース vol.68

(2026.02.21)


群馬県の
「板倉ニュータウングリーンブロック」
住宅分譲地のマイクログリッドに
水素システムを採用


 群馬県はエリア内の電力を太陽光発電と蓄電池、水素を用いて生成、供給、管理する自立型電力システム・マイクログリッドを備えた宅地分譲地「板倉ニュータウングリーンブロック」(25区画)を販売。最終的には60区画を販売する計画で、各戸の屋根に設置する太陽光パネルそれぞれ約4㌔㍗と、専用の野立て太陽光パネル約110㌔㍗で街区内の電力をまかなう。

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「板倉ニュータウングリーンブロック」のイメージ図。「板倉ニュータウン」内の新規分譲区画

 余剰電力は隣接地に設けられたリチウムイオン蓄電池に充電し、さらにそこから水電解装置によって水素を製造、水素タンク2基(容量合計350ノルマル立法㍍)に貯蔵する。夜間や非常時には蓄電池から、あるいは水素を使った燃料電池による発電を通して電力を供給するが、万一に備えて大手系統電力とも連携している。

 管理についてはシステムを構築した群馬県と㈱IHI、㈱エコロミが出資する㈱グリーンエナジーぐんまが街区内のエネルギー需給をみながらコンピューター管理を行うことになっている。「分譲住宅地のマイクログリッドに水素システムを取り入れたのは全国初の試み。実証実験も兼ねているので、水素を非常時のために備えるだけでなく、日常の夜間などでも燃料電池による発電を行い実証データを蓄積する」(群馬県企業局経営戦略課)とのこと。

 宅地購入者にとって電気代も割安になるそうで、「家を建てる際には屋根に太陽光パネルを取り付けることが条件だが、補助金が最大100万円支給される。また、自家発電電力では足りずグリーンエナジーぐんまから電気を購入する場合でも価格は大手電力より5㌫ほど安くなる見込み」(同上)という。
「板倉ニュータウングリーンブロック」が脱炭素エネルギーによるマイクログリッドを実現した、魅力ある街区になっていくことが期待される。


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「平常時・昼間」と「非常時・夜間」の電気と水素の流れ