カーボンニュートラルニュース vol.94
(2026.08.20)
大阪のパナソニック施設に
同社製純水素燃料電池導入、熱電を自給自足
建物の年間消費電力量の3㌫を供給、
燃料電池・付帯設備運転状況の常時監視体制も構築
パナソニック エレクトリックワークス㈱は、同社が開発した純水素型燃料電池「PH3」を大阪・西門真地区構内にある福利厚生施設「Culture Base.(カルチャーベース)」に2台設置し、発電した電力を建屋に供給。現在のところ1日約3時間の稼働を想定し、カルチャーベースで年間使用する電力のうち約3㌫を純水素燃料電池由来の電力で賄うとしている。熱利用に関しては、燃料電池の排熱を湯として回収し、熱交換器を介して給湯用既存ボイラの入水加温に利用することで、ガス使用量削減をはかる。
電力(入力電力)の「三相三線」を意味するPH3は、都市ガス改質機構を持たず水素そのまま(純水素)を燃料として、同社製純水素燃料電池の従来モデル(単相三線・5㌗)の約2倍となる9.9㌗の出力を発揮する。従来モデルが単相だったのに対して、三相入力とすることで大型法人施設において効率的に電力を利用することができる。複数台の連結も可能で、また専用アプリにより1㌗刻み(従来モデルは5㌗固定)で出力調整が可能なため、エネルギーを供給する施設・建物側のエネルギー需要規模や需要変動予測により合致した運転計画を立てることができ、その点でも設置できる建物の範囲を拡大させた。
カルチャーベースへのPH3導入にあたっては、同じパナソニックグループのパナソニックEWエンジニアリング㈱が提供するクラウドサービス「ソラネット」を活用し、24時間365日の遠隔監視体制も構築した。燃料電池および付帯設備の運転状況を常時監視し、重故障発生時のメール通知や月次レポートの自動作成・送付に対応する。
また、モニタリング機能を活かして、カルチャーベース入口のモニタ画面で燃料電池の発電量および排熱量を可視化。発電時に発生する排熱を社員食堂の給湯に活用する取り組みを開始した。